わたしは足を蹴るようにし徐々にブランコの振幅を大きくしながら首を伸ばして景色を見た。 黒くそびえ立つ第1高炉と幾何学的な造りの洞海湾が目の前に広がる。 18年間見てきた景色はあの頃と何も変わりはなくて鼻の奥がツンとなるのを感じた。 変わったのは自分だった. ...